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大阪市の中学校給食をすべて「学校調理方式」へ移行、温かい給食の提供開始!

冷たい、まずいと生徒から評判の悪かった大阪市の中学校給食ですが、「学校調理方式」への移行が完了し、2019年度2学期から大阪市内すべての中学校で温かい給食の提供がはじまりました。

また食物アレルギー対応が必要な生徒が、他の生徒と同じように学校給食を食べることができるよう、使用する食品に配慮した献立の提供(※)もはじまっています。

大阪市は、2014年に仕出し弁当を配る「デリバリー方式」により、すべての中学校で給食の提供がはじまった。

しかし、冷たいまずいと生徒から不評だったため、大阪市教育委員会が食べ残し調査を実施したところ、残食率は全国平均の4倍、金額としては年間5憶円に達していることが分かり、①「自校調理方式」②「親子方式」(給食調理設備を有する学校で調理した給食を、他の学校に搬送する方法)の2つの方式を取り入れ、大阪市独自の呼称「学校調理方式」により、2019年度までにすべての中学校で温かい給食を提供すると、2016年に方針を打ち出していた。(詳細は、当SN見聞録2016年2月15日付「大阪市の中学給食が温かくおいしくなります!」をご参照下さい)

大阪市教育委員会は、2019年度 1学期をもって大阪市内すべての中学校において「デリバリー方式」の給食から「学校調理方式」の給食提供方法に移行した。2019年度現在で、中学校の学校給食費は、300円/1食(5,100円/月)で、実施方式内訳は「親子方式」106校、「自校調理方式」22校の全128校。(公設民営校1校を含む)

重要な成長期である中学校の給食のあり方が見直されたことは、画期的なことです。そして、温かく栄養バランスの良い学校給食は、牛乳や野菜などを摂取することができ、減塩などにも配慮されているため、健康な身体作りのための摂取基準を満たした「昼食」であり、大切な「食育の授業」となります。このような取組が、全国でさらに広がっていくことを期待します。

※:大阪市のホームページ「大阪市の学校給食」ページから、「食物アレルギーに配慮した献立」「献立表」などご確認頂けます。
https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/page/0000010100.html

※関連記事
2016年2月15日付 SN見聞録
「大阪市の中学給食が温かくおいしくなります!」
https://www.snfoods.co.jp/knowledge/column/detail/12174