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食育を創る我が校の学校給食!第20回全国学校給食甲子園

2025年12月7日(日)、特定非営利活動法人21世紀構想研究会主催による第20回全国学校給食甲子園決勝大会が、女子栄養大学駒込キャンパスにおいて開催されました。

応募総数1,019校から、決勝大会出場12チーム24名の選手が選ばれました。

詳細は、下記公式ホームーページよりご確認頂けます。

■決勝レポート https://kyusyoku-kosien.net/2025final_report/
■決勝結果報告 https://kyusyoku-kosien.net/2025final_result/
■食育授業コンテスト https://kyusyoku-kosien.net/2025shokuiku/

1.概要

1)開催日 : 2025年12月7日(日)
2)会場 : 女子栄養大学駒込キャンパス
3)出場選手: 全国総応募献立1,019件の中から4次審査を勝ち抜かれた12施設の代表者、全国の学校栄養士(栄養教諭および学校栄養職員)調理員
4)主催 : 特定非営利活動法人21世紀構想研究会

2-1.審査結果(以下敬称略)

1)優勝(藤江賞)
東京都 新宿区立西戸山小学校
学校栄養職員・菅田望/調理員・吉田美由紀

【優勝(藤江賞)東京都 新宿区立西戸小学校 学校栄養職員・菅田望/調理員・吉田美由紀】

2)準優勝(武蔵エンジニアリング賞)
岐阜県 美濃加茂市学校給食センター
栄養教諭・中島祐佳/調理員・中井智子
3)大村智特別賞
埼玉県 朝霞市立朝霞第八小学校
栄養教諭・中美奈子/調理員・田中恵美
4)21世紀構想研究会特別賞
愛知県 西尾市立西尾小学校
栄養教諭・冨田直美/調理員・杉本ゆう子
5)女子栄養大学特別賞
愛媛県 今治市立大島調理場
栄養教諭・濱西美幸/調理員・村上和賀子
6)株式会社藤江・20回記念特別賞
島根県 松江市立北学校給食センター
栄養教諭・角田まゆ/調理員・川本茂広
7)武蔵エンジニアリング株式会社・20回記念特別賞
宮城県 仙台市立枡江小学校
栄養教諭・越後久美子/調理員・藤岡貴子
8) 優秀賞(株式会社日本一賞)
新潟県 村上市山北学校給食共同調理場
栄養教諭・佐藤美春/調理員・横山和歌子
9)優秀賞
北海道 帯広市学校給食センター
栄養教諭・辻陽介/調理員・桑嶋澄江
長野県 南相木村立南相木小学校
栄養教諭・飯島芙未/調理員・中島里美
長崎県 上対馬学校給食共同調理場
栄養教諭・阿比留智子/調理員・春田美紀
熊本県 湯前町学校給食共同調理場
栄養教諭・田代優子/調理員・尾方愛莉
10)調理員特別賞(中野麗子賞)
東京都 新宿区立西戸山小学校
調理員・吉田美由紀

2-2.食育授業コンテスト審査結果(以下敬称略)

11)食育授業最優秀賞(キッコーマン賞)
東京都 新宿区立西戸山小学校 学校栄養職員・菅田望

【復活した東京に伝わる伝統野菜「内藤とうがらし」についてクイズ形式で自然に理解できる菅田先生の食育授業】

12)食育授業優秀賞
茨城県 常総市豊岡学校給食センター 栄養教諭・栗島いづみ
埼玉県 朝霞市立朝霞第八小学校 栄養教諭・中美奈子
新潟県 村上市山北学校給食共同調理場 栄養教諭・佐藤美春
福井県 福井県立福井特別支援学校 栄養教諭・澤﨑知美
大阪府 箕面市立彩都の丘学園 学校栄養職員・伊勢美奈
香川県 三木町立三木中学校 栄養教諭・秦和義
長崎県 上対馬学校給食共同調理場 栄養教諭・阿比留智子
鹿児島県 姶良市立姶良小学校 栄養教諭・東野々香
13)食育授業精励賞
北海道 帯広市学校給食センター 栄養教諭・辻陽介
岩手県 宮古市立学校田老給食センター 栄養教諭・長谷川幸枝
宮城県 仙台市立枡江小学校 栄養教諭・越後久美子
茨城県 ひたちなか市立美乃浜学園 栄養教諭・保立貴博
富山県 砺波市学校給食センター 栄養教諭・杉浦静香
長野県 南相木村立南相木小学校 栄養教諭・飯島芙未
岐阜県 美濃加茂市学校給食センター 栄養教諭・中島祐佳
静岡県 森町立宮園小学校 栄養教諭・伊藤佳津
愛知県 西尾市立西尾小学校 栄養教諭・冨田直美
島根県 松江市立北学校給食センター 栄養教諭・角田まゆ
愛媛県 今治市立大島調理場 栄養教諭・濱西美幸
佐賀県 白石町学校給食センター 栄養教諭・松尾奨子
熊本県 湯前町学校給食共同調理場 栄養教諭・田代優子

3.表彰式

第20回学校給食甲子園は、7日、東京駒込の女子栄養大学駒込キャンパスで開催され、東京代表の新宿区立西戸山小学校の菅田望学校栄養職員・吉田美由紀調理員のペアが優勝しました。

さらに並行して行われた食育授業コンテストでは、菅田先生が最優秀賞を獲得し、決勝大会では吉田調理員が調理員特別賞に輝きました。

【3冠王に輝いた東京都 新宿区立西戸小学校 学校栄養職員・菅田望/調理員・吉田美由紀 ペア】

4.審査講評(公式ホームページより一部抜粋)

審査副委員長 公益社団法人全国学校栄養士協議会 会長 長島 美保子氏

今回の応募献立数は、1019件でした。1次審査では、文部科学省が示す学校給食摂取基準を遵守し、学校給食として実施したことがあるもの、栄養量や分量が適切なもの、特に塩分・食物繊維・鉄分などの摂取に工夫が見られるもの、といった観点で審査いたしました。

頂点に立ち優勝旗を手にされた東京都新宿区立西戸山小学校の献立は、材料の使い方と調理法が変化に富み、彩りがよく、とてもおいしい給食でした。都心で農地がほとんどなく、地場産物の活用が難しい環境にありながら、古くから生産されてきた「内藤とうがらし」に着目し、教材としても生かした点を高く評価しました。

準優勝の岐阜県美濃加茂市学校給食センターは、6,300食を超す大規模センターでありながら、サトイモや米、小松菜といった地場産食材を活用し、すべて手作りで彩りよく、おいしい献立を仕上げていました。アレルギーに配慮した「五平だれ」は地場の郷土食でありながら、全国的にも普及可能性のある示唆に富んだ献立で、そのような点も高評価につながりました。

今大会は食材の物価高騰の中、たいへん苦労されている現場のみなさまの取り組みを、感じ取ることもできました。学校給食甲子園への挑戦は、日頃の給食献立を振り返って見直す絶好の機会となります。今後も多くの方々に、学校給食甲子園への出場を目指して、チャレンジしていただきたいと願っています。

5.閉会挨拶(公式ホームページより抜粋)

主催者 特定非営利活動法人21世紀構想研究会 理事長 馬場 錬成氏

20回大会は、東京都代表が決勝戦優勝(藤江賞)、食育授業コンテスト最優秀賞(キッコーマン賞)、調理員特別賞(中野麗子賞)とペアと個人のコンテストを総なめにする劇的な結果で終了しました。

惜しくも頂点を逸した選手の皆さんは、さぞかし悔しい思いをしていると思いますが、紙一重の差で逸したものであり、これから頂点に立つ機会があるということにもなります。1,019応募の中からトップ12に入っているのですから、故郷の学校や施設に帰っても堂々と戦ったことを報告して、次の機会で巻き返すことを誓ってください。

世の中はいま、AIの時代に突入して、日進月歩の進展で世界が変わっています。皆さんの応募書類のアピールシートを見ても、AIを活用する時代になっておりますが、AIによって学校給食が変わることはありません。

これからも子供の健康、栄養、食文化の発展のために、現場でいい仕事をしてください。これからの活動を期待してます。

写真提供:全国学校給食甲子園