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「第3回全国学校給食・栄養教諭等研究協議大会」熊本県で開催(一部 熊本地震により中止)

このたび熊本で発生した地震により被災された皆様に対しまして、お見舞いと一日も早い復旧・復興を、心よりお祈り申し上げます。

「第3回全国学校給食・栄養教諭等研究協議大会」が熊本県熊本市で開催され、全国から学校給食関係者が参加し、令和8年7月28日(火)、7月29日(水)の2日間にわたって実施を予定しておりましたが、28日16時27分に発生した大震災により一部中止となりました。

大会開催要項

1.趣旨

学校における食育を推進する上で重要な役割を担う学校給食の在り方について研究協議を行い、学校給食関係者の資質の向上を図る。併せて、学校における食育の推進に向けて、児童生徒に対する食に関する指導のあり方や学校給食の充実方策について研究協議し、栄養教諭・学校栄養職員の資質の向上を図る。

2.主題

より一層の学校給食の充実と栄養教諭を中核とした学校における食育の推進
~ 舞台は食のみやこ熊本 うまかモンで湧くワクつながる 食育の和 ~

3.主催

文部科学省、熊本県教育委員会、熊本市教育委員会、公益社団法人全国学校栄養士協議会、一般社団法人全国学校給食推進連合会、公益財団法人熊本県学校給食会

4.協賛

熊本県学校栄養士協議会

5.期日

令和8年(2026年)7月28日(火)・29日(水)

6.開催地

熊本県熊本市(対面開催)

【第1日目 7月28日(火)】

全体会

1.開会式

2.「文部科学大臣表彰」表彰式

3.文部科学省・文化庁説明

文部科学省説明「栄養教諭を中核とした食育の推進と学校給食の改善・充実」
文部科学省総合教育政策局健康教育・食育課 課長 樫原哲哉氏
文化庁説明「食文化継承に向けた取組」
文化庁参事官(生活文化連携担当)付 参事官補佐 佐藤裕隆氏

4.講演

演題 「熊本地震10年。笑顔をつなぐ『給食×防災』のチカラ」
講師 柳原志保氏(防災クリエーター/歌う防災士しほママ)

5.熊本県実践発表

熊本県教育庁県立学校教育局体育保健課 課長 濱本昌宏氏

【第2日目 7月29日(水)】

分科会(中止)

 

大会に参加して

熊本県で開催された本研究協議大会に参加し、全大会を聴講いたしました。以下の通りご報告いたします。

【大会の様子1】

【大会の様子2】

【文部科学省説明】

第5次食育推進基本計画では、「学校給食における地場産物等の安定供給等に向けた連携体制の構築等の促進」を掲げ、学校給食における地場産物、国産食材(有機農産物等も含む)の使用割合について、現状値を維持・向上した都道府県の割合90%以上とすることを目標としています。

その実現に向けた重要事項として、次の3点について説明がありました。
(1) 学校等での食や農に関する学びの充実
(2) 健全な食生活の実現に向けた「大人の食育」の推進
(3) 国民の食卓と生産現場の距離を縮める取組の拡大

これらの取組を着実に推進・定着させるためには、学校・生産者・関係機関が連携し、学校給食における地場産物等の安定供給体制を構築することが重要であると説明がありました。

【講演】

東日本大震災15年、熊本地震10年という節目の年に、震災を経験された防災士の柳原 志保氏よる、防災を歌に合わせて楽しく学ぶ講演が行われました。

講演では、「TKB(トイレ・キッチン・ベット)の備え」の重要性について、避難所生活での実経験を交えながら、誰でもすぐに実践できる工夫や知恵を学びました。

その直後、突然凄まじい揺れと大音響と共に熊本大地震が発生、受講中のことで座位のまま地面から突き上げるような大きな揺れの後、しばらく余震が続く中、誘導に従って全員会場から退避しました。10年前の熊本の大地震を想起しつつ、昨今の頻発する災害に突然遭遇したことで、改めて差し迫る漠とした不安を実感しました。

直前に受講した講演で学んだ内容を実際の地震と重ねて体験したことで、防災は知識として学ぶだけでなく、日頃から備えをしっかり行っておかねばならない、と痛感しました。

中止となったが、受講を予定していた第1分科会の記載発表内容から学んだこと
【第1分科会 食育の最前線!!単独実施校における食育の魅力と実践の進め方】

地震の影響により研究発表は中止となりましたが、大会誌を通して各地の実践を学ぶことができました。研究発表1の愛媛県今治市の単独実施校では、有機野菜を学校給食に取り入れ、生産者や栽培方法について学ぶ授業や田植え体験を実施することで、地産地消への理解や生産者への感謝の気持ちを育む取組が紹介されていました。中でも、事前アンケートで子どもたちの実態を把握した上で、多くの子どもが苦手とする野菜などの食べ物には、体にとって大切な働きがあることを伝える授業を参観日に実施されており、実態に即した意義のある取組でした。これらの取組は、栄養教諭が中心となって教職員と共通理解を図り、学校給食と教科を関連づけた「食に関する指導」を進めることで、教職員の意識向上や保護者への啓発にもつながっていることを確認することができました。

本実践から、食文化や地域の農業への理解を深めることは、子どもたちが食材に親しみを持ち、苦手な食べ物にも挑戦する意欲が育まれ、学校給食が「生きた教材」として学校全体、家庭、地域をつなぐ大事な役割を担っていることを改めて感じました。

小原 扶美子 記