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『第51回全国栄養教諭・学校栄養職員研究大会』猛暑の中、和歌山県で開催!

過去最高の猛暑の中、和歌山県和歌山市で「第51回全国栄養教諭・学校栄養職員研究大会」が栄養教諭・学校栄養職員を中心に全国から学校給食関係者約900名が参加し、2日間に亘り、『栄養教諭を中核とした学校における食育の推進』~紀の国わかやまから食育の風を全国に~を主題として中身の濃い研究討議が以下の内容で行われました。

【主題】
『栄養教諭を中核とした学校における食育の推進』
~紀の国わかやまから 食育の風を全国に~

【趣旨】
学校における食育の推進に向けて、児童生徒に対する食に関する指導のあり方や学校給食の充実方策について研究協議し、栄養教諭・学校栄養職員の資質の向上を図る。

【開催日・開催場所】
平成22年8月5日(木)・8月6日(金)
場所 和歌山市民会館 大ホール

【主催】
文部科学省、和歌山県教育委員会、和歌山市教育委員会、(社)全国学校栄養士協議会
(財)和歌山県学校給食会

【協賛】
全国学校給食会連合会

全体会

【シンポジウム】
主題 「世界的視野をもった栄養教諭を目指して」
●コーディネーター
文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課 田中延子学校給食調査官
●シンポジスト

女子栄養大学短期大学部 金田雅代教授
東京医科大学 中村明子教授
社団法人日本栄養士会 中村丁次会長

お茶の水女子大学大学院 山本茂教授
和歌山県和歌山市立宮前小学校 湯川真里栄養教諭

【シンポジストの皆様】

分科会(各分科会研究主題及び協議内容①~⑩)

【食に関する指導】
①単独校
②共同調理場
③④個別指導(食物アレルギー・肥満痩身傾向)
⑤⑥特別支援学校
⑦学校と家庭・地域の連携推進
【給食管理】
⑧栄養管理
⑨⑩衛生管理(単独校、共同調理場)

2日間にわたり、開催地の和歌山県をはじめとし関係者の見事な連携により、全体会・分科会を通じ、主題の「栄養教諭を中核とした学校における食育の推進」を踏まえ、充実した内容の実践発表や熱心な討議が行われました。

「世界的視野をもった栄養教諭を目指して」を主題としたシンポジウムでは、アメリカ・スウェーデン・韓国など世界の学校給食事情が報告され、わが国の学校給食事業のレベルが世界の中でもいかに高い水準であるか、特に学校給食が教育授業のカリキュラムとしてしっかり位置づけられていることや栄養教諭制度の実施など、他国ではみられない画期的かつ国家的な「食育」として取組まれていることを、改めて各シンポジストの先生方の話の中から、再認識させられました。また、他の職域の方とも交流して自身の視野を広げ、世界的視野をもった栄養教諭・栄養職員として研鑽を積み、校内に留まらず地域・社会と広い領域に一層食育を推進するためのコーディネーターとして働きかけていかなければならないということが強力に発信されました。

翌日に行われた分科会では、各講義においてレベルの高い実践発表が行われました。洗練された編集によるパワーポイントを駆使し、聴講者にとって視覚的にもたいへん分かりやすく、色々な意味で中身の充実した発表でありました。続く活発な質疑応答・討議では、発表内容に基づいて多くの参加者との意見交換がなされ、全国の学校現場における取組の状況がくわしく、具体的に紹介されて、たいへん有意義な良い交流の場となりました。 近年の学校給食関連全国大会の内容レベルの向上は更に目を見張るものがあり、関係する方々の努力の成果を痛感しております。