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エンゲル係数が上昇傾向~子ども達の食生活にとって、学校給食が大きな役割を担っています~

総務省より「2016年の家計調査」が、発表されました。調査結果より、2016年のエンゲル係数(家庭の消費支出全体に占める食費の比率)が、25.8%と4年連続で上昇し、1987年以来29年ぶりの高水準となったことが、分かりました。

※総務省統計局 家計調査
http://www.stat.go.jp/data/kakei/index.html

戦後からこれまでのエンゲル係数(2人以上世帯)をみると、高度成長期の1960年代には30%台。以来、低下傾向が続き、2005年には22.9%となった。2006年に上昇傾向に転じた後、2014年に急上昇した。

所得が伸び悩む中、食料品が値上がりし、食費以外の生活費を切り詰める節約志向が強まっていることが、反映されている。

この調査では、所得水準によるエンゲル係数の差も広がっており、家計の「食の格差」も大きくなっていると、問題提起されています。

親の所得差は子どもの「食の格差」を引き起こし、食費を減らす低所得層の子どもの食事の質が低下することが懸念されています。

「栄養格差解消は、学校給食頼み」(2017年8月9日付見聞録)と同様に、厳しい状況下にある子ども達の食生活にとって、学校給食は大きな役割を担っているといえます。