1. HOME
  2. 知る・学ぶ
  3. SN見聞録
  4. 地場産物を活かした我が校の自慢料理!第15回全国学校給食甲子園

印刷する

地場産物を活かした我が校の自慢料理!第15回全国学校給食甲子園~学校給食と食育の正しい理解を広げるため オンラインで決勝大会を実施~

2020年12月5日(土)、認定NPO法人21世紀構想研究会主催による第15回全国学校給食甲子園決勝大会が、オンラインで開催されました。

応募総数1412の学校・施設の中から、4次にわたる書類審査を経て勝ち抜いた全国6ブロック代表12校・施設の選手とオンラインで東京のメイン会場と結び表彰式を行いました。

また、本年の「食育授業コンテスト」は、それぞれでビデオ撮影された授業動画をzoomで共有しながら一般視聴者からの投票を行うなど12代表による5分間の食育授業が行われました。大会熱戦の結果は、以下の通りです。

詳細は、下記公式ホームーページよりご確認頂けます。
https://kyusyoku-kosien.net/2020final_report/

1.概要

1)開催日:2020年12月5日(土)
2)出場校:北海道・東北/関東/甲信越・北陸/中部・近畿/中国・四国/九州・沖縄の6ブロックの代表12校・施設
3)会場:オンライン・メイン会場 日本記者クラブ10階大ホール
4)出場選手:学校給食を調理している学校および学校給食センターに勤務する栄養教諭、学校栄養職員、調理員
5)主催:認定NPO法人21世紀構想研究会

2.審査結果(以下敬称略)

1)優勝(株式会社日本一賞)
青森県 外ヶ浜町給食センター 栄養教諭・長沼裕美子/調理員・佐々木弘美

【献立名:青森シャモロックみそバターソテー、みちのく山菜のごまあえ、

黒舞茸ごはん、風太鼓汁、牛乳、皮付きりんご(つがる)】

 2)準優勝(武蔵エンジニアリング株式会社賞)
埼玉県 新座市立石神小学校 栄養教諭・山崎芳江/調理員・深田洋子
3)大村智特別賞
富山県 高岡市立野村小学校 栄養教諭・亀ヶ谷昭子/調理員・藤井千春
4)21世紀構想研究会特別賞
佐賀県 佐賀市富士学校給食センター 栄養教諭・百武裕美/調理員・江里口陽子
5)女子栄養大学特別賞
北海道 札幌伏見支援学校もなみ学園分校 栄養教諭・大橋望/調理員・岡久眞二
6)調理員特別賞(中野麗子賞)
奈良県 宇陀市立学校給食センター 調理員・宇良章子
7)優秀賞(藤江賞)
愛媛県 西条市立大町小学校 栄養教諭・茨木仁美/調理員・矢野恵美子
8)優秀賞(野口医学研究所賞)
群馬県 川場村学校給食センター 学校栄養職員・遠藤まみ/調理員・星野隆一
9)優秀賞(教職員生涯福祉財団賞)
兵庫県 丹波篠山市立 東部学校給食センター 学校栄養職員・岡田恵美/調理員・長澤逸夫
10)優秀賞
新潟県 柏崎市南部地区学校給食共同調理場 学校栄養職員・近藤綾子/調理員・星野一恵
11)優秀賞
奈良県 宇陀市立学校給食センター 学校栄養職員・辰己明子/調理員・辻忠昭
12)優秀賞
岡山県 岡山県立岡山西支援学校 学校栄養職員・川上啓子/調理員・江原芳子
13)優秀賞
長崎県 大村市中学校給食センター 学校栄養職員・佐田マキ/調理員・岩永慎也
14)キッコーマン食育授業最優秀賞
愛媛県 西条市立大町小学校 栄養教諭・茨木仁美
愛媛県食べきりアイデアレシピ

【愛媛県食べきりアイデアレシピの1品を献立に取り入れ、国連のSDGsでも課題としている

「食品ロス」を「食べきり給食」献立を通して、ICTを活用した授業を展開】

15)食育授業優秀賞
北海道 北海道札幌伏見支援学校もなみ学園分校 栄養教諭・大橋望
16)食育授業優秀賞
群馬県 川場村学校給食センター 栄養教諭・遠藤まみ
17)食育授業優秀賞
富山県 高岡市立野村小学校 栄養教諭・亀ヶ谷昭子
18)食育授業優秀賞
兵庫県 丹波篠山市立 東部学校給食センター 栄養教諭・岡田恵美
19)食育授業優秀賞
岡山県 岡山県立岡山西支援学校 栄養教諭・川上啓子
20)調理員模範賞9名
福 島 鈴木ひろこ
福 島 岡崎かつこ
愛 知 三浦康子
和歌山 山中恭子
香 川 間嶋みどり
鹿児島 東美代子
鹿児島 福島かをる
長 崎 松村哲子
沖 縄 大嶺多枝美
21)コロナ禍対策特別賞
栃木県 栃木県立益子特別支援学校

3.講評

審査副委員長 公益社団法人全国学校栄養士協議会会長 長島 美保子氏(映像出演)

「今年は新型コロナウイルス感染拡大の中で、学校給食の現場も大変な苦労がありました。それを乗り越える原動力となったのは、子供たちの給食を待ち望んでくれる姿です。コロナ禍の中で成長期の子供たちにとっていかに学校給食が大切であるかを改めて実感したところでもあります。

二次審査から四次審査にかけては、地場産物の学校給食への効果的な活用、子供がよろこび郷土愛を育む献立、学校における食育の教材となる給食、おいしさを感じさせる献立、衛生管理や彩りへの配慮といった点を踏まえて審査を行いました。

その中から、本日献立部門の頂点、最優秀賞を受賞されたのが、青森県外ヶ浜町給食センターです。豊かな地場産物を使い、一つ一つの料理のネーミングも子供たちの給食への期待感をいっそうかきたてる、彩りの大変美しい献立でした。

キッコーマン食育授業最優秀賞を受賞された愛媛県西条市立大町小学校の茨城仁美先生、おめでとうございます。単に地場産物の紹介だけに終わらず、ここでは食品ロスをテーマとされていましたが、そこには食育の視点がしっかりと押さえられた授業展開でした。また今後、withコロナの中での給食時間の授業として、その指導方法もみなさんに大変参考になるのではと思いました。

コロナ禍の中にあって、例年のように臨場感のある決勝大会とはなりませんでしたが、全国各地をオンラインでつないでデジタル化した、いわゆる時代を踏まえて進化した決勝大会となったのではないかと思います。」

4.閉会の挨拶

主催者 認定NPO法人21世紀構想研究会 理事長 馬場 錬成氏

『今年の4月ごろには新型コロナウイルスが世界的に流行しており、事務局は今年の学校給食甲子園は中止をせねばならないと、開催を諦めておりました。

ところが、全国の学校の栄養教諭、学校栄養職員、調理員、学校関係者といった学校給食に携わる多くの方々から「こういう時だからこそ、学校給食甲子園を開催してほしい」という意見が寄せられました。文部科学省などの行政機関からも「大会を中止せず形を変えても続けることが、学校給食と食育の正しい理解を広げることにつながる」というコメントをいただき、私たちは今年の第15回大会を開催することに決め、今日に至ったわけでございます。

このご時世ですので、おそらく昨年までに比べて応募数は大幅に減少するであろう予想しておりましたが、その予想に反し、昨年とほぼ同じ1412件の応募があり、たいへん盛大な大会となりました。

コロナ禍での試みとして、本日は例年のように関係者が1カ所に集るようなことはせず、メイン会場と12代表それぞれのサテライト会場とをインターネットで結び、リアルタイムでの表彰式を行いました。また、表彰式の直前には、12代表の食育授業がオンラインに公開されて、それをみんなで視聴しながら感想を述べあうということを行いました。このような、新しい形態での試みは、新型コロナウイルスという大変な試練を乗り越えるための力を得るうえで、大変な意義があったと考えております。

今回の大会が成功したのは、学校関係者だけではなく、その周辺にいる保護者、生産者、流通業者の方々の陰からの支援によるものです。また、このような事業は、やはり企業やさまざまな組織団体による協賛があって成り立っているものでございます。この場を借りてみなさまに感謝を申し上げますとともに、終始私たちの事業を温かい目で見守っていただいているメディアの方々にも、感謝の言葉を述べたいと思います。ありがとうございました。』