2025.05.07
学校給食用牛乳の2025年度供給価格 ほぼ全ての都道府県で過去最高
学校給食用牛乳(以下 学乳)の2025年度共有価格は、ほぼ全ての都道府県で過去最高の価格を更新しました。
学乳の2025年度供給価格が高騰した要因は、紙パックなどの資材価格や牛乳の製造費、ドライバー不足を背景にした輸送費の上昇が考えられる。
製造工場から供給先の小中学校まで長距離配送を強いられる地方では、輸送コストの影響が大きく、大幅な引き上げとなったケースが多かった。燃料価格そのものが高いだけでなく、ドライバー不足や働き方改革を背景に人件費の上昇も響いた。
2024年度で学乳供給価格が70円代だったのは沖縄県のみだったが、こうした費用上昇を織り込んだ結果、2025年度の学乳供給価格はほぼ全ての都道府県で過去最高を更新した。供給価格が70円代を突破したのは福島県・奈良県・和歌山県・沖縄県と4県に拡大し、北海道・鹿児島県以外全ての都道府県の学乳供給価格は60円代以上となった。
この度の学乳供給価格上昇を受け、正当な価格転嫁であっても保護者の負担は目に見えて大きくなっているのが実情です。
関係者は、「保護者負担を抑制する措置は講じられているものの、十分とは言えず、国には学乳に対する一層の支援充実をお願いしたい」と話しているということです。