2025.08.05
熊本市立小中学校の給食調理場にエアコン設置へ 調理員の熱中症対策
熊本市の大西一史市長は、2025年7月25日に熊本市立小中学校の給食を作るすべての調理場に、調理員の熱中症を防ぐ目的で、エアコンを設置する方針を示しました。
熊本市内13の共同調理場、各校併設の85単独調理場の計98施設のうち、エアコンがない94施設の設置経費で約20億円を見込む。
主な財源は市債で、可能な施設から設置を進める。夏休み中に一部で着工し、夏休み明けまでに30施設程度、残りは冬休みなどに設置予定で、1年以内をめどに設置の完了を目指す。
熊本市教育委員会によると、調理場は異物が入らないよう閉めきるため、揚げ物を調理する際には室温が40度を超える。今夏は梅雨明けが早く、熱中症とみられる体調不良を訴える調理員が続出している。6月30日~7月11日に8人が医療機関を受診し、うち2人は救急搬送された。
大西市長は定例記者会見で、食中毒の発生を抑える効果にも触れ「安全安心な給食を提供するため、一日も早く整備を完了させる必要がある」と述べたということです。