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学校給食費無料化の市町村が全国で相次ぐ中、兵庫県相生市も来年度から実施を発表

新年明けて、学校給食についてのニュースが数多く伝えられていますが、今回はまず、学校給食費無料化の実施について、ご報告します。

【兵庫県相生市:給食費無料化や手厚い子育て支援策】
今年1月19日に兵庫県相生市が来年度から市立の幼稚園と小中学校の給食を無料化、市・私立保育園についても給食費分を助成して、事実上の幼・保・小・中で給食の完全無料化を実現すると発表。人口・約32,000人、この10年で3,000人以上減少している相生市の谷口市長は「人口減に歯止めをかけるために思い切った子育て支援策を取り入れた」と話している。

給食費以外にも市立幼稚園の保育料無料化、市・私立保育園の保育料を助成など、給食費分を含めた助成総額は一人当たり年間96,000円となり、幼保育園児約700人、小中学生約2,300人の市全体の支援策実施に伴う負担総額は約2億6,800万円、保護者負担については給食無料化により小中学生1人あたり年間約45,000円軽減されることになる。そのほか、今年4月以降に生まれる子どもに一人当たり5万円の「出産祝い金」、36,000円相当の「子育て応援券」を配布する制度も開始される。

このような子育て支援に手厚い施策は、給食費無料化も含めて既に全国各地で始まっています。

【山口県和木町:戦後から継続して無償給食を実施】
まず、驚きの例として戦後すぐから今日までずっと継続して、幼・小・中の給食を無償実施している山口県和木町がある。当初は潤沢な財政を町民に還元するということで始まり、今日まで、財政状況が潤沢であるかはさておき、継続されている。そのほか留守家庭教室・こども安心医療費助成制度なども実施

【東京都江戸川区:学校給食費の一部補助】
昭和49年から東京23区で唯一、学校給食費の一部1/3を補助している。このためか、同区の出生率は1.26人と東京都平均1.0人を大きく上回っている。

【北海道三笠市:小学校の給食費無料化】
平成18年度から小学校の給食費を無料化とともに乳幼児医療費助成・就学援助など実施

【茨城県大子町:給食費無料化ほかの実施】
平成21年10月より小中学校給食費を無料化とし、このほかにも一時保育・子育てサポーター・放課後こども教室などの実施や設置

【埼玉県小鹿野町:第2子以降の給食費無料化】
平成21年4月から第2子以降となるが他の市町村と同様に、過疎化対策として、町立小中学校の給食費無料化

【群馬県南牧村:給食費・保育料免除ほかの実施】
平成22年4月より、第1子から園児の保育費用や公立校の給食費を無料化、高校進学の入学支援費や通学補助金の交付などを実施

【和歌山県新宮市:条件付で給食費無料化】
平成22年度から小学生2人以上いる世帯に対し、所得に関係なく2人目から給食費免除