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高血圧に牛乳が効く!カリウムを摂取し「脳卒中」「糖尿病」を予防

牛乳は、栄養価の高いたんぱく質、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいて、手軽に効率よく栄養補給のできる食品です。

9月21日、東京で開催されたJミルクの第47回メディアミルクセミナーにおいて、(一社)適塩・血圧対策推進協会 代表理事/生活習慣予防研究センター代表の岡山明氏により「牛乳・乳製品摂取習慣と生活習慣発症リスクとの関連性」という研究が報告されました。

以下にその報告内容の要旨を、ご紹介します。

1.牛乳は「脳卒中」「糖尿病」のリスクを下げ予防につながる

牛乳に多く含まれる飽和脂肪酸は、動脈硬化の進展につながるLDHコレステロールを上昇させる働きがある。牛乳の過剰摂取が、動脈硬化を促進させるのではないかと一部で懸念されているが、世界の疫学研究をみると、牛乳・ヨーグルトを摂取することで血圧を下げ、「脳卒中」と「糖尿病」のリスクを下げ予防につながることが判明している。

2.牛乳に多く含まれるカリウムは減塩効果をもたらす

牛乳・ヨーグルトに含まれるカリウムは、血管の健康を保ち、体内の余分な塩分を排出する。塩分を減らすことで血圧は低下するが、カリウムの多い食事をすることで、塩分を減らす効果に加えて、更なる効果が期待できる。

世界保健機関(WHO)では、カリウムは1日3.5g以上の摂取を推奨しているが、日本人は1日2gしか摂取できていない。生命に必須の栄養素であるカリウムが不足すると、「脳卒中」に罹りやすくなることも分かっている。

カリウムは野菜・果物に多く含まれるが、意外にも牛乳にも多く含まれている。牛乳は、カリウムで問題となるエグ味を抑える性質がある。カリウムを簡単に、尚且つ量を摂取できる食品として、牛乳が適している。

3.「ナト・カリ食」の紹介

「ナト・カリ食」は、食品中の塩分(ナトリウム)の幾分かをカリウムに置き換えることで、塩見やおいしさに変化がなく、減塩効果をもたらすのが特徴。

このように、カリウムを多く含む牛乳を飲むことが減塩につながり、血圧を下げ、「糖尿病」や「脳卒中」の予防につながることが報告されました。改めて、牛乳は安価で栄養が豊富な優良食品であるということが立証されています。

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2017年3月6日
「おいしく食べて減塩「乳和食」をご紹介いたします
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2011年10月19日
「10代から牛乳を飲み続けている人は、糖尿病になるリスクが低い」
~米ハーバード大学が研究発表
http://www.snfoods.co.jp/knowledge/column/detail/2511