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地場産物を活かした我が校の自慢料理!第14回全国学校給食甲子園~「食育」の重要な役割を担う学校給食の更なる充実を図るために~

2019年12月8日(日)、特定非営利活動法人21世紀構想研究会主催による第14回全国学校給食甲子園決勝大会が、女子栄養大学駒込キャンパスで開催されました。

応募総数1447の学校・施設の中から、4次にわたる審査を経て選ばれた全国6ブロック代表12校・施設の選手が、限られた60分の中で「地場産物を活かした我が校の自慢料理」をテーマに特色ある給食を調理しました。

また例年通り、決勝大会前日12月7日(土)の「食育授業コンテスト」では、学校栄養士が日常的に学校で行っている「食育授業」のプレゼンテーションが行われました。大会熱戦の結果は、以下の通りです。

詳細は、下記公式ホームーページよりご確認頂けます。
https://kyusyoku-kosien.net/2019final_report/

1.概要

1)開催日:2019年12月7日(土)~8日(日)
2)出場校:北海道・東北/関東/甲信越・北陸/中部・近畿/中国・四国/九州・沖縄の6ブロックの代表12校・施設
3)会場:女子栄養大学駒込キャンパス、JRタワーホール&カンファレンス(表彰式のみ)
4)出場選手:学校給食を調理している学校および学校給食センターに勤務する栄養教諭、学校栄養職員、調理員
5)主催:特定非営利活動法人21世紀構想研究会

2.審査結果(以下敬称略)

1)優勝(株式会社日本一賞)
中部・近畿ブロック代表 兵庫県 丹波篠山市立西部学校給食センター
栄養教諭 田端廣美/調理員 出野年紀

【兵庫県 丹波篠山市立西部学校給食センター優勝のお二人】

【献立名:丹波篠山黒豆ごはん、牛乳、寒ざわらのデカンショねぎソース、ふるさと野菜のゆずマヨネーズあえ、天内いも入り根菜ぼたん汁、うんしゅうみかん】

2)準優勝(武蔵エンジニアリング株式会社賞)
中部・近畿ブロック代表 奈良県 宇陀市立学校給食センター
学校栄養職員 辰己明子/調理員 辻忠昭

3)キッコーマン食育特別賞(食育授業最優秀賞)
中部・近畿ブロック代表 兵庫県 丹波篠山市立西部学校給食センター
栄養教諭 田端廣美

【食育授業コンテストの様子】

4)調理員特別賞(中野麗子賞)
甲信越・北陸ブロック代表 長野県 長谷学校給食共同調理場
調理員 中尾志津香

5)大村智特別賞
甲信越・北陸ブロック代表 長野県 長谷学校給食共同調理場
栄養教諭 原真理子/調理員 中尾志津香

6)21世紀構想研究会特別賞
甲信越・北陸ブロック代表 福井県 福井大学教育学部附属特別支援学校
栄養教諭 尾﨑由美/調理員 内藤美和

7)女子栄養大学特別賞
中国・四国ブロック代表 愛媛県 西条市立神拝小学校
栄養教諭 神谷智寿子/調理員 竹内喜久枝

8)優秀賞(野口医学研究所賞)
北海道・東北ブロック代表 岩手県 奥州市立胆沢学校給食センター
学校栄養職員 菊地万里子/調理員 堀篭光江

9)優秀賞(藤江賞)
関東ブロック代表 埼玉県 草加市立西町小学校
栄養教諭 今井ゆかり/調理員 小林ユカリ

10)子ども審査員特別賞
甲信越・北陸ブロック代表 長野県 長谷学校給食共同調理場
栄養教諭 原真理子/調理員 中尾志津香

3.講評と閉会あいさつ

審査副委員長 公益社団法人全国学校栄養士協議会 会長 長島美保子氏

「本大会初日の食育授業コンテストは、工夫を凝らした力を込めた教材作成を持って魅力的な食育が展開されていました。審査の過程で議論をしたことがあります。それは、『限られた短い時間内での子ども達への指導だからこそ、地場産の食材紹介に終始することなく、献立を活用し、食育の視点を踏まえた方向で取り組むべき』との多数の審査員から意見があり、今後の課題となりました。

また調理コンテストにおいては、昨年2018年8月に改訂された『学校給食摂取基準』を踏まえた献立を応募するという決まりがありました。特に塩分の摂取量の基準が下げられ、現場でも苦慮されていることと思います。しかしながら、みなさんの献立は、食材の味、だし、かんきつ類を活用した調味など、さまざまな工夫が凝らされ、おいしく食べられるよう考えられたものでした。」

主催者 特定非営利活動法人21世紀構想研究会 理事長 馬場錬成氏

「兵庫県代表が昨年に引き続いて優勝しました。2年連続で同じ県代表が優勝したのは史上初です。また昨年も今年も、女性の学校栄養士と男性の調理員というペアの優勝であり、これも史上初として優勝に華を添えました。

私たちは学校給食の調理コンテストだけをやっているのではなく、食育全般の推進のために取り組んでおります。今年も3月にはプレスセンタービルで食育シンポジウムを6月には日本食育学会での研究成果の発表、8月の夏休みには東京・渋谷区でワークショップを開催しました。また8月には福井県の学校給食コンテストに審査委員として招かれ、10月には台湾の学校給食コンテストに国際審査委員として招かれて国際交流にも発展させています。

このように活動を発展させているのは、多くの企業、団体、行政関係者からのご支援があって始めてできることであり、この場を借りて感謝の気持ちを伝え、これからもサポートをいただきたく、お願いして第14回全国学校給食甲子園を閉幕と致します。ありがとうございました。」

写真提供:全国学校給食甲子園